もしもの時、あなたの意思は誰が伝える? 元気なうちに始めるACP(人生会議)

アドバンス・ケア・プランニングという言葉はご存知でしょうか。

目次

もしもの時のために人生会議

厚生労働省では「もしもの時のために人生会議」と定めています。

STEP

もしもの時のために、自らが望む人生の最終段階の医療・ケアについて前もって考える

元気なうちに、あらかじめ決めておくことが、自分にとっても家族にとっても後の負担軽減につながります。

STEP

信頼できる人に伝えて共有する

一人で抱えず、信頼できる人と共有しましょう

STEP

一度だけでなく、繰り返し話し合う

つまり話し合いを重ねるプロセスが重要であり、だからこそ、Planning 進行形で表されています。

でも実際の医療現場にてACPについて議題に出すと、患者さんからは「もう長くないと言われた。」などの齟齬が生じ、クレームになりかねないというのも事実です。

いざという時、どのようにしたいか。

医療・介護の現場では、その多くのご家族が具体的な話を今までしてこなかったというのが現状です。

だからこそもっとACPについて正しく認知されてほしく、元気なうちに当たり前に準備できる未来が来ることを願っています。「終活」という言葉はだいぶ浸透していますが、何が違うのでしょうか。

「終活」と「ACP」は何が違うの?

終活とACPの違いをまとめてみました。

終活・・・

終活とは「人生の終わりのための活動」の略

身辺整理・遺言や遺産相続手続き、葬儀やお墓の準備、物品整理や社会的関係を整理すること

亡くなった後のことを考える

ACP・・・

ACPは「人生会議」の愛称

これからどう生きたいか、人生の最終段階での医療やケア、どこで過ごすかなどの希望を前もって信頼できる人に伝え、共有する過程

どう生きたいかを準備する

なぜACPが大切なのか

誰でも命に関わる病気や怪我をする可能性があります。例えば気管挿管や人工呼吸器、経管栄養(主に鼻から管を入れ胃に栄養を送る)、胃ろう(お腹から胃に穴をあけ直接栄養を送る)など、延命治療を含む治療に対し、自分の希望を表明する必要に迫られる場面があります。

命の危機が迫った状態になると、その約70%は自分で決めたり、人に伝えたりできなくなると言われています。

ACPのメリット

患者本人の意思が尊重され、また話し合うことで本人の希望や価値観を共有し、いざ代理決定をすることになった時でも本人の意思を尊重し、故に代理決定者の精神的負担の軽減にもつながります。

ACPは医療を必要とする人のみならず、代理人となる家族や親しい人のためにも大切な意思決定です。

例えばこんなケース、あなたならどうしますか?

進行がんにて、回復の見込みはなくおよそ1年以内に徐々にあるいは急に死に至る状態と診断を受けました。今は家の中を歩くだけで呼吸が苦しく、食事もとりにくくなりました。痛みはなく、意識や判断能力は保たれています。
  • 抗がん剤治療や放射線による治療を望むか?
  • 人工栄養(経管栄養・胃ろう)を望むか?
  • 呼吸が苦しくなった時、人工呼吸器を望むか?
  • 心停止の際、心臓マッサージなどの蘇生を望むか?
  • 療養する場所、最期を迎える場所はどこにするか?

意思疎通ができないまま何年もベッドの上で経管栄養を受けている患者さんも多く見てきました。

それが良いか悪いかではなく、本人の意思に基づいているのか否かが大切だと思います。

今はまだACP=他人によって決められる余命という先入観から、なかなか理解が進まない現状があります。

「元気な時に最期の話をするなんて縁起でもない。病気になってから最期の話をするなんて、もっと縁起でもない」。そう言われてしまう現状を、なんとかしたい。

多くの人が自分らしく生きるためのアドバンス・ケア・プランニング。

ぜひ元気なうちに話し合う機会ができると良いです。

もっとも、いざ話し合おうとしても「何から切り出せばいいのか」で立ち止まってしまう方は少なくありません。

当事務所では、理学療法士として医療・介護の現場を見てきた立場から、ご本人やご家族が想いを言葉にし、それを遺言書やエンディングノートといった確かな形で残すお手伝いをしています。「どう生きたいか」という対話を、法的な安心へとつなげます。

終活のことは、どんな小さなことでも構いません。まずは一度、お気軽にご相談ください。(初回のご相談は無料です)

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